理事長所信

2018年度理事長 市村健太

信頼を築く能動者たれ

~地域をつなぐJC~

今すべきこと 今すべきこと

自身の周りを見渡すと 法人格の有無に関わらず様々な団体がいくつもあります。そして皆それぞれが使命を持ち、積極的に活動していくために団体としての理念や目的、スローガンなどの軸を据えています。
青年会議所が例会をはじめ理事などで行うセレモニーで唱和しているJC宣言と綱領 。
「綱領」とは「物事の最も大切なところ。要点。団体の政策、方針などの基本を示したもの」と言う意味の言葉です。
本年で創立45周年という節目を迎える今改めて天理青年会議所が何をするべきか考えたとき、意識を向けるべきところ据えるべき軸はやはり「綱領」であり、その綱領の一番の主旨となる最後の一文「明るい豊かな社会を築き上げよう」、ここにたどり着きました。

「明るい豊かな社会」とは 日本語の文法的に見ると「社会」という名詞に「明るい」と「豊かな」という形容詞がかかっているだけで、明確な定義はありません。どちらかと言う抽象的な表現です。

では 「明るい豊かな社会」とは 何なのか。

それは時代によって変わってきます。
天理青年会議所が創立された高度経済成長期という希望に満ち溢れ人口も右肩上がり増加していた1973年当時、地域に必要だったこと、また地域が求めたことは少子高齢化が進み人口は減少し消滅可能性都市などという言葉も出てきた現代のそれとはやはり明らかに違います。

各時代に即した時代によって異なるニーズを的確に捉えて、「明るい豊かな社会」を考え築き上げる。これが青年会議所の使命であり今すべきことであると私は考えます。

「明るい豊かな社会」とう表現は実は抽象的なのではなく単年度制を採る青年会議所が、担う時代ごとに即応出来る柔軟性に富んだ表現で、築くべき地域の理想形なのです。

誇れる地域 、愛される地域

市民が自身の住まう地域をど思っているか。
他の地域に住まう方自信を持って素晴らしいだと言えるか。

以前、私は 天理市ではない他の地域一人開業医方とお話しをさせてただきました。
その方は開業された地域で生まれたものの継ぐべき家があるわけなく、ご一般的べき家があるわけなく、ご一般的なサラリーマンの家庭に生まれた方でした。
自身の志ひとつで医学の道に進み、そして医師になりました。
しかし開業された地元の地域は、客観的に見ると人口の減少、過疎化の進行状況からも決して未来を楽観視出来る状況ではありません 。
他の都市部で開業する選択肢もあります。それでも地元にこだわって開業した。
そこで私はその方に 、なぜこの地域で開業されたかを尋ねました。
すると返ってきた答えは、「この地域とこの地域に住む人が好きだからです。」の一言でした。

その一言こそが「明るい豊かな社会」を構成する要素であり、そのような方を地域に一人でも増やすことが「明るい豊かな社会」を築くことにつながるのだ直感的に感じました。
住む人がいなければ地域は成り立ちません。つまり地域が好きということは、その地域に暮らす人々が好きということにもつながります。

誇れる地域、愛される地域の源は人であり、より多くの人が地域を誇りに思い、好きになったとき、その地域は明るい豊かな社会になるのだと思います。

築くとはつなぐこと

私たちの暮らす地域は今に始まったことでありません。
自分たちの祖先、家族親戚をはじめ数え切れないほど多くの先人が生活を営んでこられた地域で、その上に今の地域があり私たちがいます。
つまり今JCがすべきことは無から新しい地域を築くことではありません。
今日まで続いてきたこの地域がより明るく豊かになるよう 、精一杯考えて出来得ることを実践し積み重ねていく。
地域を誇りに想う人、地域を愛する人、地域に想いを致す人をより多くしていくこと。
それが地域を築いてこられた先人たちへの感謝であり、「つなぐ」と いうことなのです。

また地域に想いを致す人が多くなって行くと同時に、その人たちが想いを共有し目指すところを同じくするとき、地域に新たなアイデンティティが生まれ、地域はより誇れる 、愛される地域になるのです。
「つなぐ」とは現在から未来への積み重ねである時間軸としてだけでなく、現在における横の関係性、地域としての団結力、結束力を強めることでもあるのです。

信頼が地域をつなぐ

地域を未来へという時間軸としての「つなぐ」、そして地域としての団結力、結束力を強めるという意味での「つなぐ」。この二つを牽引していくのが地域のオピニンリーダーである青年会議所の使命であると考えます。
では、この使命を達成せんとする青年会議所に求められるものは何か。
地域の中にあってどような資質を備えている必要があるのか。

それは「信頼」です。
「信頼」:信じてたよること。対象を疑わず、その能力に任せるという意。

天理青年会議所は創立以来ひたすらに地域のために運動を展開してきた実績があります。
それが先輩諸兄の行動の歴史であり、今日まで積み重ねてこられた信頼なのです。
信頼もまた積み重ね築くもので、「つなぐ」べき青年会議所に必要な資質あると考えます。

人は信頼していない相手に大事なことを任せることはありません。
信頼しているからこそ大事なとを任せるし、任せてもらえるのです。
ましてや地域のことであれば尚更で、周りの数ある団体を納得させ突き動かせるだけ信頼が必要となります。

地域をつなぎ牽引する青年会議所は今まで以上に地域から信頼される団体でなければならないのです。
そして青年会議所を構成するのはメンバー個人で。
メンバーそれぞれが青年会議所会員として地域から信頼されるに足る人物となるよう日々行動しなければりません。
「言うは易く行難し」
決して簡単なことではありません。しかしそれを実践し行動で示せたとき、地域の方から必ずや小さくも大事な一片の信頼を得ることが出来でしょう。
その積み重ねが天理青年会議所を本年45周年という節目までつないできたのです。

つながれてきた創立45周年

本年、天理青会議所は創立45周を迎えることが出来ました。
これは偏に今日まで天理青年会議所をつないきていただきました先輩諸兄の弛ぬ努力と関係各位の絶大なるご支援によるものであると衷心より感謝を申し上げます。

思い返すと私が天理青年会議所に入会しましたのは2010年で、これまで経験させていただいた周年と言えば40周年のみです。そこから5年を経た45周年。
周年と言う節目について改め考えてみるとやはり、今一度青年会議所しの原点を振り返る機会であるとともに、広く青年会議所を発信する機会なのではないかと考えます 。

また青年会議所は地域の明るい未来に向かって運動していく団体ですが、ときには一旦立ちどまり積み重ねられたこでの歴史に目をむけるとも必要であると思います。

712年に撰上された古事記という我が国最古の歴史書の序文に次のような言葉があります。
「稽古照今 (けいこしょうん )」
読み下すと「古 (いにしえ)を稽 (かんが)へて今を照らす」となり、「昔のことを参考にして、今日の在り方を考える。経験を通して、反省の資とする」という意味です。

今を照らし未来へつなぐために歴史を振り返り、つながってきた意味を考える。
天理青年会議所がこれからも地域に求められ、未来へつながっていくための節目を作る上で必要なことである考えます。

また節目をより強固なものとするためにも周年となる年は、青年会議所の運動をより広く発信することが肝要です。
多くの方に青年会議所の運動を知ってもらい理解してもらうことが、 青年会議所の価値を高めより魅力ある団体とさせるのです。
青年会議所だからこそ出来ること。地域のオピニンリーダーして今地域に必要されることを確実に捉えると共にこれまで天理市内実施されてきた様々な事業を鑑み、天理市民をも巻き込んだ45周年記念事業を展開してまいります。

竹は節があるからしなやかに大きく育つのです。
天理青年会議所が未来へつなり、大きくしなやかに発展していくためにしっかりと節目を創ってまいります。

発信そして会員拡大

青年会議所は使命や目的を達成するために様々な事業を綿密に構築し実施しています。
しかし事業がどれだけ素晴らしいものであったとしても、また地域のために実施されたとしても、事業が地域から認識してもらえていなければそれは実施されていないのと同じです。

事業は地域の人々目にとまり耳に届かなければ 意義 が薄れてしまうのです。
自己満足だけで終わってしまっては更なる信頼を得ることは出来ません。

インターネットやSNSの発展により情報過多となっている現代においていかに事業を的確に発信出来るかということが今後、事業を実施する上で重視するべきポイントになってくると考えます。

一般市民や行政に対して青年会議所の事業を可視化させる。
可視化された事業は青年会議所自身の発信になると共に、青年会議所の価値を高めることにもなります。
それは延いて青年会議所という団体をブランディングし、地域で憧れられる存在へとさせ真の会員拡大にもつながるでしょう。

会員数は単純に青年会議所の体力であると考えます。
人は残念ながら年を取るほどに体力低下していきますが、青年会議所はその魅力を的確に発信し、地域の志しある方から賛同を得れば低下どころか年々上昇させることも可能です。
口だけで行動を伴わないのは あまり格好のいいものではありませんが、青年会議所は違います。
必ず行動を起こします。
その姿をもっと広く発信しまょう。
青年会議所は地域のために続いていかなければならないのです。

必要とされるから続く

継続事業。
それは必要とされるから継続しているののであって、惰性で続けているのではありません。
青年会議所はその名通り会議体で、各事業が必要か否についてきちんと見極めることができる団体です。
その中で 昨年30回目を開催したわんぱく相撲。
地域の未来を担う青少年が相撲という競技でルールに則りぶつか合流す汗と涙、またそこを支える親や大人たちが一丸となったまるで社会の縮図ような事業です。
一見すると青少年たちのためだけ事業ですが、そうはありません。
青少年を育成するというこは地域の力を底上げすることで、地域のため事業なのです。

継続させるのが目的ではなく、意義あるから継続する。

天理青年会議所も必要とされるからこそ今日まで続いてきたのです。

地域をつなぐJCであるために

少子高齢化の急速な進行、都市部へ人口一極集中により地方が疲弊してきている今、全国の地方自治体は自らの積極的な取り組みがなければ、存続が危ぶまれている様な状況です。
天理市は日本創生会議が発表した消滅可能性都市に該当していませんが、それでも楽観視出来る状況でもありません。
この様なときこそ青年会議所が力を発揮するべきなのです。
私利欲ではなく利他の精神のもと運動を展開するJCだからこそ出来ることがあり、地域をつなぐことが出来る。

さあ今こそこれまで先輩諸兄が積み重ねてきた歴史と信頼を受け継ぎ、迷うことなく疑ことなく地域のために能動的に行動しよう。
公のことを想い、起した行動は必ず自分に返ってきます。
地域のためは自分のため。
明るい豊かな天理をつなぐのは我々天理青年会議所だという自負を胸に更なる信頼を築き上げよう。

2018年度事業指針

・地域をつなぐ創立45周年事業の実施
・地域をつなぐ真の会員拡大
・各種団体と連携した地域活性化事業の実施
・JCの信頼を高める資質向上事業の実施
・青少年育成事業の実施
・会員相互の啓発と交流事業の実施
・青年会議所並びに天理青年会議所事業・情報の発信
・日本青年会議所、近畿地区協議会、奈良ブロックへの積極的な参画・協力

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