理事長所信

2017年度理事長 松尾 潤

JC の価値を語ろう

~すべては地域をつなぐために~

人が人を動かす

全ての人間に平等に与えられた資源である時間。
私たち青年は、ある使命を果たすべく、仕事を持ち、家族を持ち、友人を持ち、そのバランスの上に自己を精一杯成り立たせています。
そのバランスは強く、誇りあるものであろうとするものの、ときに脆く、自分の意志とは関係なく幾度となく崩れ落ちそうになります。

その上で費やす青年会議所での時間。
そこに何を求めるのか。

青年会議所の使命が「機会提供」である以上、属する会員の認識は百人百様でしょう。
しかし青年会議所活動に打ち込んだ結果に得られるものとして例外のない事象があります。

それは時間や地理を超越する、強烈な「信頼関係」。

青年会議所という組織は、地域のために、誰から言われるでもなく自分がやらねば、と立ち上がり行動してきた諸先輩がつないできた組織であり、その歴史は行動の歴史です。
そして行動の根本の精神は「利他の精神」です。

精一杯バランスを取って時間を営んでいる青年が利他の精神でもって行動するからこそ、その信頼関係はとてつもなく厚く、時間や地理を超越した強烈なものになり、この先も、ある一人の青年の利他の精神に裏打ちされた行動には、必ずや人が集まり、無限の可能性が広がることでしょう。

まさに「人が人を動かす」のであり、それはつまるところ、私たち青年にとって最も価値を見出すべき瞬間です。
その瞬間を自らつかみ取り、もしくはその瞬間を目の当たりにしたとき、青年は根底から思考を変えることになります。

つなぐという意識

「利他の心」をもって行動するとき、誠実であることが必要です。
「誠実」ということばを使うとき、「相手に対して」誠実であることを思い浮かべます。

私は青年会議所の事業を通じ、志をたてる機会を与えて頂きました。
地域を、事業を、己の想いを次代に「つなぐ」ということです。

そして「つなぐ」ためには何が必要かを考えた場合、まずは「自分に対して」誠実であらねばならないと考えます。
相手に対して誠実である前に、まずは自分に対して誠実であること。
なぜなら自分に誠実でない限り、相手への誠意は継続しないからです。

青年会議所として実施する事業を考えた時も、その目的に嘘偽りない自分がいるか、その前に自身の長所や欠点、強さや弱さに正直な自分を受け入れているか、つまり自分に対して誠実であるかを考える必要があります。

青年会議所で緊張感ある時間を過ごし、その信頼と実績のもとに事業を経験させて頂くことで「つなぐ」意識を与えて頂きました。
そして「つなぐ」意識を与えて頂いたことで、誠実さの本質を教えて頂きました。
これも人の思考を根底から変える青年会議所であるからこそできることです。

例会の位置づけ

定期的に実施する例会にあたっても「つなぐ」意識を忘れないようにしなければなりません。
なぜなら、例会において人が人を動かすためには、まずは自分に誠実であることが求められるからです。

自分に対して誠実であり、さらには議案という形で言語化したうえで事業に身を投じることで、人を動かし会員にとっても実りある時間となります。

実際に身も心も動かされた会員は、青年会議所から会社や家庭に戻った時、地域を明るくしていることでしょう。
「一燈照隅 万燈照国」ということばがあるように、一人の会員に燈は一つだけであったとしても、それが地域に広がれば地域全体が明るくなり、国をも照らすようになります。
消えそうになる時があったとしても、地域に住まう青年が強烈な信頼関係を育みながら、多面的、長期的、根本的視野に立って事業を継続する限り、その燈は消えることはありません。

大切なのは継続すること。
そのためには他の誰でもなく、まずは自分に誠実であることが大切だと考えます。

継続事業

青少年育成事業としてのわんぱく相撲は、先輩諸兄から長くつないで頂いている事業です。
なぜ継続できているかを考えた場合、その理由は事業としての存在価値そのものであります。
その日に流れる汗、涙、声援は誠実さそのものです。

私は、「事業が事業を超える」瞬間がある、と信じています。
当初の事業目的を達成するばかりではなく、当初予想もしていなかった効果を発揮、発信、波及させる瞬間がある、と。

事業を経験した青少年は、単に応援に感謝するにとどまらず、「この日まで育ててくれて有難う」という心からの言葉を聞くことが出来ます。
相撲を通じ、新たな自己の発見や礼節を学ぶのみならず、親や先祖への感謝、さらには、その青少年自身が何千人、何万人という先祖の想いを受け継ぐかけがえのない存在であることを自発的に学ぶこの事業は、とてつもなく大きな存在価値を持っています。

3年前から桜井市穴師相撲神社において「わんぱく相撲山の辺場所」として開催しており、青年会議所の行動を発端とした地域資源として昇華させるためにも、その存在価値を強く発信する必要があります。
準備から開催、報告に至るまで、どのような価値提供の機会に身をおいているかを強く肝に銘じて開催にあたります。

恩を返すとは、人を育てること

生きたくても生きられなかった人のために我々は価値ある人生を送らなければならない、と1949年に日本に青年会議所が生まれ、わがまち天理においても1973年12月8日に天理青年会議所が創設されて以来、壮絶な想いの結晶、信頼と実績を受け継いでいます。
青年会議所での活動が私に与えてくれた多くの学びと、行動と変化の機会に対する感謝の念は筆舌に尽くしがたく、そのご恩を返すことは青年会議所の価値を社会に広げることと確信しています。

青年会議所の価値を社会にまで広げるためには、私たち青年ひとりひとりが青年会議所の価値を語ることです。
利他の精神、まずは自分に誠実であろうとした上に構築される事業、それら事業の継続から生まれる信頼関係、その結果生まれる人が人を動かすという事象。それらの価値を語ることです。

それが会員拡大につながり、地域が照らされることになります。
変わるもの、変わらないもの、変えてはならないものの分別を肝に銘じた上で、価値を語るのです。

変わるもの、変わらないもの、変えてはならないもの

人口減少、資源制約、情報過多という中にあって、明るい豊かな社会の創造のために取られる手法は変わっていきます。
価値とは「違い」からもたらされるものです。
違うことに恐れをなすことなく、常に社会に目線を置き、課題解決へとつながる事業の構築、機会提供をして参ります。

すべての会員が、天理青年会議所の信頼と実績を受け継いでいるという事実に変わりはありません。
また、望むと望まないとに関わらず、私たちは何がしかの使命を帯びていることも変わりありません。
さらには、人が人を動かすという事象が生まれる理由、人によって人が動く理由、それらの価値はこの先も変わることはないものと考えます。
その価値を生み出すための観察眼、すなわち価値観を、活動を通じて磨いて参ります。

天理青年会議所をつなぐ人間としての「誇り」は変えてはなりません。
私たちが誇りをもって天理青年会議所の価値を語ることが、関わる全てをつなぐことになるのです。
そこはかとなく不安の渦巻く社会。
そこで一片の疑いなく価値を語ろう。
一片の疑いなく志に生きよう。

すべては己と地域をつなぐために。
私たちが価値を語るからこそ地域が照らされるという誇りとともに

2017年度事業指針

● 地域をつなぐ会員拡大

● 青少年育成事業の実施

● 会員の価値観を鍛える資質向上事業の実施

● 会員相互の啓発と交流事業の実施

● 青年会議所並びに天理青年会議所事業・情報の発信

● 創立45周年を見据えた準備活動

● 地域活性化事業の実施

● 日本青年会議所、近畿地区協議会、奈良ブロック協議会への積極的な参画・協力

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