理事長所信・挨拶

CHAIRMAN'S OPINION

2025年度理事長
福田 直紀

一日生涯

~粋な進化をとげよう~

はじめに

「青年として大志を胸に抱くことが重要」

自身の希望や望みを語り、仲間の希望や望みに耳を傾け、輝かしい大志に共感した同志は、一生涯の宝物となります。そこに挑戦を続けるものの先には、必ず輝く未来があると考えます。

日本青年会議所は「「新しい日本の再建は我々青年の仕事である」という大志のもと、1951年に誕生し、1973年に「青年としての正義感」「理想を追求する心」「真摯な情熱」という価値観のもと、天理市の青年の総意を集結して地域社会の開発に寄与するため、545番目のLOMとして天理青年会議所が誕生しました。
すべては設立当時の諸先輩方の大志から生まれ繋がれてきた、尊い運動の歴史です。

そこから52年の年月が経ち、時代の変化と共に地域社会の課題も多様化している今、我々は何を求め、何を求められているのでしょうか。

その答えは、皆さんが抱く大志の中にあると私は思います。

気概と情熱をもって、新しいことに挑戦し、今を全力で生き、輝く未来を共に創りましょう。
真の正しさを探求し、行動の歴史を繋いでいきましょう。

創立時の大志を大切にし、現代に即した課題定義を行い、運動を起こしていきたいと思います。

JCの価値を語る

人には十人十色の個性があります。当事者として使命を感じ課題解決を本気で考え、本気で向き合い、本気で行動したものの個性と個性が接するからこそ、そこに価値が生まれ至宝となります。なぜならば、持続的に発展を促進できることは、違いを活かし挑戦するからだと思います。

蝉は成虫になるまでの約十年を土の中で過ごし、地上に羽ばたくのは一週間少し程しかありません。使命を果たすために鳴き続ける尊い時間はほんのわずかなのです。
一日一日の中に大志を抱き、全力で向き合いたいと私は思います。

私たちが在籍している日本青年会議所は綱領とJC宣言に長期ビジョンを記しています。
時代背景や地域のニーズの移り変わりの中で第1期1970年、第2期1988年、第3期2001年、第4期2020年と改定され、変化に対応するためJCの在り方や手法は変わってきています。私たちが普段口上している、JC宣言の現代における明るい豊かな社会とは何なのでしょうか。

それは「多様性と持続可能性がある地域」のことをさしています。

多様性とは様々な個性やアイデンティティの架け橋となる未来を描く強い意志であり、相手の価値観を認め環境・社会・経済が適切に発展できる地域を意味します。

ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けない、人は人でしか磨かれない。
正に個性を輝かし、様々な人と接し、擦れ合うからこそ成長があり価値が生まれます。
それは、必ず自身の挑戦心へと繋がり、地域、社業、家庭へと持続的に貢献できる人になります。

さあ、斬新なアイデアを出そう、形にする力は持っています。

本質を見極める

天理青年会議所の一員誇りをもち、志をもって、地域、家族、仲間を愛す、ここに尽力していただきたいと私は思います。

志をもって52年の歴史ある天理青年会議所を、牽引されてきた、歴代理事長のバトンを引き継ぐに当たり、私の中で強く印象に残っている、親から子への継承の場面があります。

その先輩は「誇り高く、平らに生きよ」と一言にのせて、ご子息へとバトンが繋がれました。天理の地域の発展を願い、また我が子の成長を願いバトンを渡す姿は、当時の私にとっても先輩からの熱い想いを感じ取る瞬間でありました。
まさに青年会議所に所属する私たちが忘れてはならない、青年経済人としての資質であり、地域、家族、仲間を愛す中で、歴史を繋いでこられた先輩からの激励の一言に言葉の重みと尊さを感じました。

私は、天理青年会議所に所属していることを誇りに思い運動に参加する中で、事業や諸先輩方、仲間から多くの学びの機会をいただき、本質を見極めるということを常に意識してきました。

人とひとが擦れ合う中で「ズレや錯覚」はつきものですが、地域、家庭、社業を牽引するリーダーならば、相手が伝えたいことの本質を、正しく受け取る必要があり、その「ズレや錯覚」を限りなく無くしていかなければなりません。更には、直接的に見聞きする物事から二段目・三段目の奥行きを見抜いていく事が必要です。

メンバーの皆様には、知識の習得に努め経験を得て本質を見極める力を養っていただきたいと思います。

ルールの下に運営するのは人。奥行きのある人格者でありたいです。

アクションをおこし実現力を磨く

多様なニーズに対して、背景を読み取り、計画を立て、事業構築をする過程の中で、実現力が磨かれ、自分自身の成長を実感することが出来ることでしょう。
実現力の高い人は地域、家庭、社業の発展に大きく寄与できると私は思います。

私は、『過去を知り、今を知ることで、未来への道は切り開ける』と考えていますが、皆様はどうでしょうか。社業においても、エビデンスを積み重ねて新たな行動をおこすと思います。今の時代は情報を容易に得ることができる反面、正しい情報を見極めることが必要不可欠です。

我々は何のために活動や運動をおこすのか、常に疑問を抱く必要があります。

例えば、対外を巻き込んだ、講師例会で参加因数計画に達していない場合、達成させるために各メンバーの従業員や家族を無理に出席させるという事象があったとします。これは事業構築の段階で、エビデンスが不足している、または、ブランディングが不足しているといった原因が考えられます。せっかく事業構築をするのであれば、自己満足の要素はなく利他の精神をもって、称賛される状態を志してほしいと思います。

「何かが起こるのを座して待ち、現れる課題」に対処するのではなく、「起こりうる、であろう課題を予測し、未来を創る」ことを考えていく必要があると私は考えています。
変動性、不確実性、複雑性、曖昧性が入り混じった時代だから、課題に対してリアクションするのではなく、エビデンスを積み重ねてアクションを起こして実現力を磨いていただきたいと思います。

未来への憧れは、自身の原動力であります。

結び

2025年に天理青年会議所は52年目を迎えます。これもひとえに、志をもって繋いでいただきました先輩諸兄、ご家族の皆様の陰ながらの支えがあることに他なりません。

青年会議所の使命は「青年に発展と成長の機会を提供すること」であり、メンバーがより良く意識変革を促せる場所でなければなりません。自分自身が思い描く姿に向けて変わるということは、明確な希望、情熱、覚悟が必要ですが、思い描く姿に向けてJC運動に取り組む中に、単年度制の組織だからこその経験を積める多くのチャンスがあり、大きな成長があるのです。年々会員数も減少をしていますが、自身の経験を元に得た「魅力」を大切な方へ伝えていただきたく思います。必ず拡大の運動へと繋がり、天理青年会議所の原動力となります。

JCとは、常に次の階段を上る準備へ繋がり、常に自責と捉え自分にベクトルを向けることができる粋な仕組みがあります。すなわち「粋な進化を習慣化できる場所」であると私は考えます。
この考え方の根底にはもっと練習しよう、もっと準備を完璧にしよう、もっと活躍しよう、と思える、目標達成に向けた、「肯定的で影響力のある心意気」があるからです。

青年経済人として、「今あることに感謝」ができれば自ずと芽生えてくる心情であり、JC運動、活動を通じて求める結果を、実践を通して振り返り、そしてまた次の準備を行い、そのプロセスの中で自分の成長、仲間の成長を促していくことが重要です。

全員がリーダーです。この粋な進化を習慣化し地域社会発展への貢献、自社発展への貢献に寄与してほしいと思います。
皆さんは、歴史という礎の上にいます。

何も心配はいりません。

大丈夫、存分に個性を活かして、思い切って運動を展開しましょう。

JCが持ち合わせている可能性を、共に信じて、共に新しい道を創りましょう。

人の成長によって多様性と持続可能性がある地域を夢みて。

1つの所信

一日生涯

2つのミッション

粋と進化

3つの価値観

  • JCの価値を語る
  • 本質を見極める
  • アクションをおこし実現力を磨く

4つの活動指針

  • 資質向上と並行した会員拡大
  • 付加価値を促した対外交流
  • 地域で活躍する人を育てる青少年事業
  • 時代に順応した効率化
(1つの所信) 一日生涯 / (2つのミッション) 粋と進化 / (3つの価値観) JCの価値を語る・本質を見極める・アクションをおこし実現力を磨く/ (4つの活動指針) 資質向上と並行した会員拡大・付加価値を促した対外交流・地域で活躍する人を育てる青少年事業・時代に順応した効率化
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